1. HOME
  2. ブログ
  3. デザイン/クリエイティブ
  4. 東京2020オリンピックのピクトグラムについて②

BLOG

ブログ

デザイン/クリエイティブ

東京2020オリンピックのピクトグラムについて②

前回のピクトグラムのことを調べて、具体的にどう進化したのか、どのようなところが革新的なのか疑問を持ちました。
作成者の意図が知りたくて探していたところ、ほぼ日刊イトイ新聞に今回東京2020のピクトグラムを作成されたデザイナーの廣村正彰さんのインタビューが掲載されていました。
◎さあ、TOKYO2020! 東京オリンピック・パラリンピックをつくる、いろんな仕事。
#5 東京2020に向けて大忙しのスポーツピクトグラム担当の人たち。
というコンテンツです。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://www.1101.com/tokyo_olympic_2020/pictogram/2019-07-11.html

【ポイント】
◎1964年のピクトグラムの最重要事項は「情報伝達」
今回は「東京らしさ」や「日本らしさ」を追求
◎1964年で生まれたものが大会を重ねるうちに定番になってきて、自分たちの国で開催されるオリンピックをいかに表現するかを考えるようになってきた

※2000年 シドニー・オリンピック
アボリジニの文化に敬意を表し伝統的な狩猟道具「ブーメラン」を取り入れたデザインのピクトグラム

※2008年 北京オリンピック
古代中国より使用されてた古代文字の書体「篆書体(てんしょたい)」を元にしてデザインされています

※2016年 リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル)
エンブレムと同じくカリオカ(リオデジャネイロ)の景観の曲線にインスパイアされたピクトグラム◎たとえば、日本はアニメが有名ですよね。
「じゃあ、アニメでやってみたらどうかな」
「ゲームでやってみたらどうかな」
「もっと古典から引っ張ってきて、『鳥獣戯画』なんかどうだろう」とか。
あるいは、漢字は北京大会でやったから、「日本独自なら平仮名でどうだろう」とか。
こうして言うだけなら簡単ですが、実際に4、5競技ぐらいピクトグラムを作ると、「これはいけるぞ」「これはないな」というのがわかってくるんです。
こんな検証を1年間続けた

◎「これはやっちゃダメ」という縛りもほとんどなく自由
エンブレムの色を使おうというのも、ギリギリ最後になって決めました。
どんな色でも使えるので、わかりやすく黒にしようとか、日本の国旗にちなんだ赤にしようとか、いろいろ議論した上で、エンブレムの紺色にしたんです。
日本人が好きな色ですし、並んだときにキレイに見えるので進化とか革新的とか難しい言葉ではなく、この仕事に係わって大変だったことや、今のデザインにたどり着くためにのトライアルなどわかりやすく掲載されていました。
検証やトライアルに1年、精査に1年かかったこと、いろいろ考えて最終的にすごくシンプルな理由で色や形が決まっていく過程やそこから見出した「日本らしさ」などとても興味深く、日々のわたしたちの仕事にも通じるのではないか..と思いましたので
今回この記事をアップしました。

「伊藤」

関連記事