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東京2020オリンピックのピクトグラムについて①

今年の3月に発表された東京2020オリンピックのピクトグラムは、1964年の東京オリンピックでつくられたものをベースにつくられたとのことで、その歴史や背景を調べてみました。

■1964年の東京オリンピックのピクトグラムについて
◎1964年の東京オリンピックでは、五輪をアジアで初めて開催するにあたって、世界中から観戦に訪れる人たちが混乱しないようにと、情報伝達の手段としてピクトグラムを用意する必要があった。
◎故・田中一光氏を筆頭に当時の若手デザイナーによって、各競技を表すピクトグラムから、公衆トイレ・公衆電話など施設向けのピクトグラムまでが、体系的に考案された。
◎世界中に広まる「男女が並ぶトイレマーク」は1964年の東京オリンピックで考案された。
※当時、トイレは全て和式だった。なので、トイレのマークといえば便器のマークしかなかった。これではダメだ、外国の人たちに伝わらない、ということでこの男女の形になった。シャワーも、シャワーってなんだ? 上から浴びるらしい、ということから始まっているので、すべてのピクトグラムが試行錯誤して作られた。
◎若手デザイナーたちが、各自の本業を終えた後に「弁当1つ」で集まって制作をした。
◎競技用・施設用の各種のピクトグラムは、オリンピック開催を通じて世界的な評価を呼んだ。
※社会還元を意図してトイレのサインを含む全てのピクトグラムの著作権を、デザイナーに放棄させた。その結果、後のメキシコ、ミュンヘンなど歴代の五輪でも、東京五輪の競技用・施設用ピクトグラムが採用され、その都度進化・発展して普及していった。

■東京2020オリンピックのピクトグラムについて
https://tokyo2020.org/jp/news/notice/20190312-01.html
◎1964年のピクトグラムを先人へのリスペクトともに継承・進化させ、新しい時代の革新的なピクトグラムとなっている。
◎単体で表現される「フリータイプ」と”円型”の中におさめられた「フレームタイプ」の2種類で展開される。
◎ピクトグラムだけのコンセプトムービーもある。
https://www.youtube.com/watch?v=BOjb9HYUhRc
◎廣村正彰さんという方がデザインを担当した。

もともと1964年の東京オリンピックでつくられたピクトグラムに壮大な物語があり、今回の東京2020オリンピックのピクトグラムは、継承とか進化みたいなことがキーワードになっているのですね..
また、ふつうのパターンと丸のベタ抜きを「フレームパターン」と称して展開するのが進化のかたち?
なのでしょうか…次回はもう少し具体的にどう進化したのか、どのようなところが革新的なのか
調べていきたいと思いました。

「伊藤」

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